
1.2.
角周波数と正弦波 3
1.2 角周波数と正弦波
角周波数 動径が単位時間内に進む角を角周波数と呼び、ω で表す。
任意の時間における動径
時間が t だけ経過したときの動径 θ は、角周波数 ω を使って次のように表すことが
できる。
θ = ωt
sin θ や cos θ は、θ = ωt の関係を用いると、動径 θ ではなく角周波数 ω の関数とみることができる。
正弦波 sin ωt や cos ωt を、角周波数 ω の正弦波と呼ぶ。
1.2.1 角周波数と振動数の関係
円の 1 周は 2π であり、単位時間あたりに進む円周は角周波数 ω である。
(角周波数は「角」の大きさとして定義したが、弧度法のおかげで、「円周」の長さとしても捉えられる。)
ここで、単位時間あたりに進む円周 ω は、1 周 2π のうちのどれくらいだろうか?
その答えは、ω を「1 周あたりの量」2π で割ったものになる。
角周波数と円周の関係
角周波数 ω で動径が回転するとき、その動径は単位時間に
ω
2π
だけ円を回ることになる。
ここで、三角関数は円関数とも呼ばれるように、円の 1 周は三角関数の 1 振動に対応する。